うだるよなような暑さや熱帯夜が続くとどうしても食欲が落ちてしまいがち…。
でも、食欲がないからといって食事を抜いたり、食べたくないからとご飯の量を減らしたりする食生活はかえって夏バテ症状を重くしがちです。
体力や抵抗力が回復せず、さらに体調を崩すことになるかもしれません。
今回は夏バテを悪化させないようにするための食べ物についてご紹介します。
参考になりましたら幸いでございます。
目次
夏バテに効果のある食べ物を選ぶ時のポイント
食欲が落ちて体が疲れてくると、冷たい飲み物や、冷たくてさっぱりとした物を食べたくなりますよね…
けれど、それでは体を冷やし、胃腸の働きをさらに弱めてしまう結果になりやすいんですね。
冷たい飲み物や食事を続けていくと夏バテが悪化するばかり。
夏バテの時は「夏バテに効果がある食べ物を」と意識しがちですが、胃腸になるべく負担をかけない食生活を心がけていくのも大切なポイントです。
すでに夏バテになっている体の症状ってどんな状態?…
私も『暑いからこそバランスよい食生活を』と思っているのですが…
ついつい、お素麺だけとかお茶漬けだけ…と、口当たりの良い食事ばかり食べてしまうんです。
毎年、夏の季節は食が細くなるので点滴をしてもらう事も少なくありません。
すると先日、先生に「どんな食生活をしているの?」と日頃の生活習慣を質問をされたんです。
冷凍庫でキンキンに冷やしたドリンクをよく飲みます。
それに、ご飯ものも冷たい麦茶をかけてサラサラとすましています…。
こう答えた私に、先生は、こんなことを注意をしてくれました。
「○○さんの体は、夏の冷たい飲み物や食事の取り過ぎている状態になっているので、すでに夏バテになっている体の症状なんですよ。
夏バテによる食欲不振の一つに、冷たい物の摂りすぎによる胃腸の冷えが原因である事があります。
冷え体調にさらに冷たい物を入れることで、症状の悪化を招いてしまいます。
夏バテの身体がさらに夏バテの悪化をたどるマイナスの食生活習慣を変えないと病気を引き起こすことにもなりかねません。」
先生から、「夏バテに負けない食生活などを栄養士さんから説明を聞いてください」と言われたので、栄養士さんからいろいろなことを教えてもらいました。
夏バテ予防に 食べ物や飲み物の食生活について聞いてみた!
私は食事を抜いたり、冷たいものばかりを大切な胃袋に詰め込んでいましたから夏バテになるのは当然のことだったんですね。
そこで、一工夫で自分の体を健康に保つためのポイントも教えてもらいました。
夏バテ防止のポイントは胃腸に負担をかけない事!
栄養士さんからのアドバイスが始まりました。
まず、私たちの体は「食べて消化する」という行為でエネルギーを作り出して体を温めてくれます。
そのため食事量が減ると、夏でも血行が悪くなり、からだが冷えやすくなってしまうんです。
特に、体温の低い人は朝食を抜かないことが大事なんですよ。
3食の中で、朝食は最も大きな熱を生みだします。
体温を上げ代謝を良くすることで、疲労の回復と栄養補給が日々しっかりできていれば、胃腸疲れが防げます。」
「食事量が減ると夏でも血行が悪くなって体が冷えやすくなる」なんて知りませんでした。
私は、本当に身体がシンドイばかり言いながら健康になるための対策を考えていなかったんです。(ーー゛)
もう、反省ばかり・・・
冷たい飲食の取り過ぎには用心をしよう!
また、無理にたくさん食べたり、冷い飲みものや冷たい食事ばかり取り過ぎる事にも特に気をつけてほしいというお話もありました。
「これから暑くなってくると、喉越しのよい冷たいものを摂りがち。
ですが、冷たいものが胃腸に入ると、胃腸の機能がますます落ちてだるさを感じて、夏バテになりやすいので要注意です。
食欲がない時は、まずは、冷たいお茶漬けではなく、ほんのり温かいおかゆや、おじやなどの消化の良い物に変えたり、温かいお茶を飲んでみたりしながら無理をしない方法から改善していきましょうかね…
どうしても冷たい物を飲みたい時は、冷たい飲み物は1杯目だけにして、2杯目からは氷抜きや温かい飲み物などにしていきましょう。
また、冷たい蕎麦やソーメンなどを食べる時には、ショウガ・シソ・ネギ・ニラなどの身体を温める薬味を一緒にとると身体の冷やしすぎを防ぐはたきがありますよ。」
「温かい物」を摂るようにというちょっとした心がけや配慮が必要なんですね。
夏のからだを元気にするのは、実はからだを冷やさない食事。
チョットしたひと工夫で夏バテが乗り切れそうだと思いました。
食事はやっぱり3食をしっかりとる事が基本!
夏バテの体だからこそしっかりと食べることが大切な基本だと教えてもらいました。
さらに栄養士さんからのアドバイスは続きました。
「日本人は、鉄やカルシウムといったミネラルが不足傾向にあるといわれています。
3食しっかり食べている人でさえ栄養が不足しているというのに、○○さんみたいに食事の回数がさらに減ってしまったらどうでしょうか?
夏でなくっても「疲れているから・時間がないから…」と、朝食を抜いてしまう方が多くなっているのが現状ですが…
長い期間そんな食生活を続けていったら、栄養不足からさらに胃腸が弱っていってしまいます。
日本の食生活習慣は昔かよく考えてあって、主食のごはんと主菜となる肉や魚、味噌汁や副菜となる旬の野菜料理から摂る栄養素を身体が求めているんです。
抜きがちな朝食もなるべくなら抜かない方が調子が良くなるんですよ。」
3食と、朝ご飯を普通に食べる事…って基本なんですね。
また、3食の中で朝食は最も大きな熱を生みだすそうです。
体温を上げ代謝を良くすることで、疲れにくいからだを作りたいと思いました。
夏バテの胃腸を回復させたい!食事の際に心がけたいポイントは?…
優しい栄養士さんのアドバイスで、いかに今までの食生活の基本ができていなかったかを痛感しました。
また、昔からよく噛んで食べることも大切だと言われていますよね。
しっかり噛むことで自律神経が刺激され、消化管の活動も活発になりますし、食べ物が小さくなることで、効率よく体の中に栄養が吸収されます。
食感のあるきのこを食事に取り入れば、自然と咀嚼が促せるのでおすすめですよ。
そういえば、幼いころから祖父母から「良く噛んで食べんといかんよ…」と言われていたなぁと思い出しました。
栄養豊富なきのこは夏バテ効果がある
また、「えっ!」と思いながらお聞きしたのが次の説明でした。
「胃腸の機能を高めるときにおすすめなのがキノコなんです。
きのこには、食物繊維をはじめ、疲労回復の効果が期待できる「ビタミンB群」が豊富。
また、不足すると疲れやだるさを感じる「カリウム」なども含まれているんです。
それに、食物繊維は添加物を絡めとる…という仕事もしてくれるんです。
食品添加物には栄養素の吸収を妨げてしまう働きがあるので、きのこを食べることは体によくない物質を体外に排出してくれるという効果も期待できるんですよ。」
夏にきのこというイメージは正直ありませんでしたが、キノコ類って凄いんだってしみじみ感じました。
夏バテで食欲低下を予防 食べ物や飲み物の食生活の改善ポイント!のまとめ
夏バテをそのまま放置してしまうと、慢性的な体の疲労につながることにもなりかねません。
「あれ?なんだか食欲がないかも?」
「夏バテかなぁ?」
・・・なんて感じたときには、夏バテへ回復対策を積極的に行いたいですね。
体内の水分・ミネラル不足は脱水症状を引き起こしますし、暑さによる食欲の低下は栄養不足にもつながります。
また、暑さとエアコンによる冷えの繰り返しは、こちらでもご紹介したように自律神経の乱れを招いてしまいます。
夏バテにならないための日常的な対策には、適度な水分補給、十分な睡眠と規則正しい生活…
そしてバランスよい食事が第一なんですね。
3食をバランスよくきちんと食べて、食事の中から栄養素とともに水分や塩分などのミネラル(電解質)を摂り、よく眠り、しっかり休む。
私は毎年お盆過ぎには、カラダに夏バテの要因が溜まっている状態。
意識して、冷たい飲料や食事を避け、自分の体へのエネルギー充電のための対策を今一度考え直そうと思っております。
暑い夏を思いっきり楽しんで過ごすのも、健康な体があってこそです。
皆様も暑い夏の頃、お身体ご自愛くださいませ。(*^^*)