衣替えシーズンには欠かせない、防虫剤のお話です。
衣類の虫くい被害は、地球温暖化や住まいの気密性が原因で、年々増加してるそうなんです。
我が家でも、年に2回。
衣替えのシーズンには衣類用の防虫剤を買いにドラッグストアへ行くのですが・・・
臭いがつかないものとか、天然成分のものとか。
選ぼうとしてもいろいろとたくさんの種類があるんですよね。
そこでここでは、防虫剤の種類や特徴。
効果的な使い方や選び方などをご紹介してまいります。
ご参考になりましたら幸いでございます。(*^-^*)
目次
衣替えの防虫剤の選び方 収納場所ごとにタイプを変える!
最近は、用途に合わせて色んな商品がありますね。!(^^)!
私は・・・
タンス用もクローゼット用も同じでしょう?安いのでいいわ♪
・・・なんて思って、押入れ用の安いものをクローゼットや布団、タンスや衣装ケースなどあちこちに投げ込んでいたんです。(笑)
でも、防虫剤は収納場所ごとに適したものを使った方が効果的なんだそう!
また、きちんと効能を発揮できる置き方もあったんです。
収納場所で選ぶのもコツ…♪
防虫剤には次のようにいろいろなタイプがありますよね。
防虫剤の成分は空気より重いので、上から下に広がっていきます。
また、防虫剤は適した量を適した空間で使用することでその効果を十分に発揮できます。
上に洋服が掛かったクローゼットの隅に、引き出し用の置き形タイプの防虫剤を投げ込むのはあまり意味がなかったんですね!
また、置き方を変えたりしながら効果的な使い方をする事で防臭効果がアップします。
防虫剤の正しい置き場所とは?
防虫剤をクローゼットやタンスの中で使用する際、空間の一番下に置いている方も多いと思います。
私も、よく直に床に置いていたのですが…。
でも、防虫剤は上から下に拡がる…という事は、その置き方は実は1番効果がない置き方…。
防虫剤がよく効くように、効果を最大限に発揮するには、これが大切なんですね。
また、クローゼット用の防虫剤は、吊り下げタイプのクローゼットか、更に広いウォークインクローゼットかによっても違いがあります。
ウォークインタイプのクローゼットは2畳用など畳数に応じたタイプが販売されています。
また、ファンなどを使って空間中に行き渡らせるような工夫もしてあるので、普通の吊り下げタイプよりも確かに効率は良さそう♪
購入するときにはそれぞれのタイプにあった商品選びをして、使用量を守ることも大切ですね。!(^^)!
服の防虫剤の種類と特徴 樟脳や臭いの強い成分の違いって?
防虫剤ならどれも一緒、虫がつかなくなるならどれも同じ…ではありません。
実は、防虫剤には4つの種類があるんです。
- ピレスロイド系
- パラジクロルベンゼン
- 樟脳(しょうのう)
- ナフタリン
それぞれ特徴が違い、成分の違う防虫剤を一緒に使うと化学反応を起こして衣類を傷める結果になることも。
それでは、それぞれの香りや効果などを紹介いたします。
防虫剤 無臭タイプ:ピレスロイド系(エンペントリン)
数ある防虫剤の種類の中で、臭いがしない無臭のものが『エムペントリン・プロフルトリン・フェノトリン』などの『ピレスロイド系』の防虫剤で、蚊取り線香などにも使われている成分です。
除虫菊という植物から抽出した殺虫成分や効き目を科学的に改良して強めた製品で、衣類用には『エンペントリン』が一般的に使用されています。
・効果:6か月~1年
・無臭で衣類の害虫(ヒメカツオブシ虫)への効果が高い
・虫に対しては即効性があるが、人体へは低毒(安全性が高い)
・常温で揮発するので効果が隅々まで行き渡りやすい
・他の成分の防虫剤と一緒に使っても化学反応が起きない
衣替えの時って、洋服についた独特のにおいが気になる物ですが…。
ピレスロイド系の防虫剤は、無臭で臭いが服につかないので、すぐに着れて助かります。
服を取りだした時に匂いがしないのは、アレルギー体質の方にも利点があります。
薬局・ドラッグストアで販売されている防虫剤の多くがこのタイプなんですね。
万能のようにも見えますが、銅や真鍮などの金属のボタンなどは、黒くなったり変色することもあるので、使用する際は注意が必要です。
ピレスロイド系(エムペントリン製剤)の製品は…
商品の一例としては・・・
・ミセスロイド(白元アース)
・ムシューダ(エステー)
・サザン(フマキラー)
・タンスにゴンゴン 無臭(KINCHO)
ドラッグストアやスーパーでよく見かける防虫剤ですよね。
我が家も今回は引き出し用ではなく、きちんとクローゼット用を購入しました。(笑)
防虫剤の種類と特徴:臭いがあるタイプ
ナフタリン・パラジクロルベンゼン・樟脳はすべて臭いのある成分です。
こちらも成分の種類によって、それぞれの特徴や効果の違いがあります。
大切な衣類を守るためには、その特質を知り、用途に合わせたものを選ぶ事が大切です。
ナフタリンの特徴
ナフタリンは防虫効果はさほど高くありませんが、効果が長持ちし、金属などへの化学反応もないので、ひな人形や五月人形など、長期間保存するような物に使用される防虫剤です。
・有効期間:6か月~1年
・効き目がゆっくりなので長期保管に向いている
・昇華性が高いので効果が長続きしない
・肌に触れると炎症を起こす危険がある
・フォーマルウェアなどの使用頻度が少ないものの保存に向いている
・臭いが強い
ナフタリンの製品は…
商品の一例としては・・・
・わらべ(白元アース)
・ネオパース(エステー)
このように人形用と表示があるとわかりやすいですね。
また、衣服用の製品もありますが、こちらは毎年袖を通すような衣服ではなく、喪服やフォーマルウェアなど、出し入れが少なくあまり使わない衣類への使用が向いているようです。
パラジクロルベンゼンの特徴
パラジクロルベンゼンは効き始めるのが一番早いタイプです。
また、においもかなりきついという特徴があります。
・有効期間:3か月~半年
・即効性があるが効果が長続きしない
・4つの成分の中で臭いがもっとも強い
・ウールやシルクなど、虫のつきやすい素材に適している
・プラスチック、塩化ビニル、樹脂等には使えない
・50度ほどで溶けるので、夏場は注意が必要
パラジクロルベンゼンの製品は・・・
商品の一例は・・・
・パラゾール(白元アース)
・ネオパラエース(エステー)
私が長年愛用しているのがこのタイプの防虫剤です。
1袋に入っている数が多く、紙袋に入っていて使いやすいので、タンスの引き出しや衣装ケース。
クローゼットの中から布団の間など、とにかくありとあらゆるところに入れ込んでました。(笑)
確かに臭いはきついですが、即効性があるのは魅力的です。
秋の衣替え時期や、出し入れの多い衣装ケースなどへ使用するとコスパも良く使いやすいタイプだと思います。
樟脳 しょうのう の特徴
防虫剤の成分としては最も古くからある「しょうのう(樟脳)」は、クスノキ由来の天然の防虫成分。
香りも穏やかで特に和服の保存に適しています。
有効期間:半年ほど
・飲み込むと有毒
・植物のような独特のにおいがあり主に着物用として使用
・プラスチックや塩化ビニルに反応することもある
樟脳の製品は・・・
商品の一例としては・・・
・きものしょうのう(白元アース)
クスの木由来の『天然成分』と聞くと、なんだか安全な気がしますが、体に無害ではないんですね!
特に樟脳は口に入れた時の毒性が強いので、子供さんの誤飲などに注意が必要。
昔は「防虫剤と言えばしょうのう」でした。
私はこの独特の香りが好きなのですが、使い方には気を付けたいと思います
衣替えの服の防虫剤の種類と特徴 成分の違いや臭いが少ない物って?のまとめ
防虫剤はどれも同じと思っていましたが・・・(^◇^;)
こうして見てみると、いろいろな違いがあるんですね!
ですが、違う種類の防虫剤を併用することは基本的に避けた方が良いと言われています。
たとえ同時に使わなくても、化学反応を起こしてしまうこともあるんだとか!
袋に入った固体から次第に気化しながら、薬剤同士が混ざりこんでしまい、化学反応をおこして液体になり衣類に付いてしまうそうなんです。
もっともリスクが少ないのは、毎年同じタイプの薬剤を選ぶことなんですね。
知らないとせっかくの衣類が台無しになってしまうかも・・・
大切な洋服をこよなく大事にしていきたいものですね。