お正月に欠かせないもので全国で食べられているものがお雑煮。
また地方ごとに特徴があるのも日本食文化ならではの楽しみですよね。
私が住む福岡にも「博多雑煮」という名物があります。
本当に綺麗なお雑煮なんですよ♪
ここでは、我が家に伝わる「博多雑煮のうまか作り方」をご紹介しますけんね♪
目次
博多雑煮の特徴と具材
具材は各家庭で色々な工夫がされていますが、ベースとなるのは次の3つの具材です。
一番の特徴はだしに「焼きあご(飛び魚)」を使うことです。
上品でコクと旨みのある出し汁ができるんですよ。(*^^)v
二つ目の具材が「かつお菜」。
かつお菜は古くから伝わる野菜で、濃い緑色をしているんです。
茎が太くて葉っぱの縮れがあるほど美味しいんですよ♪
さあ!そして忘れてはいけないのが「ブリ」です。
ブリは、「ヤズ→イナダ→ハマチ→ブリ」と大きさによって呼び名が変化していくんですよね。
出世魚で縁起が良いと言われている具材なのですが…
こんな縁起の良いお魚でお雑煮を新年早々に頂けるなんて嬉しいことですね。
また、出世魚だという事以外にもいわれがあるんです。
結婚して初めてのお正月を迎える前にお嫁さんの里に大きなブリを丸ごと一本届ける風習があったんです。
「嫁さんぶりが良い」と、お嫁さんを褒める意味で始まった、博多ならではの風習らしいんですよ。
メインはこの三品ですが、この他にも・・・
- 紅白かまぼこ
- 焼き豆腐
- 丸餅
こんな食材を使います。
博多では切り餅ではなく、丸餅を使うんですね。
では、レシピと作り方をご紹介しますね。
博多雑煮の美味しい作り方 ブリやかつお菜の下準備
博多雑煮の材料 (4人分)
- 焼きあご:5匹ほど
- どんこ椎茸:5~7枚(大きい物なら4枚)
- 羅臼コンブ:約10㎝くらい(無ければ他の昆布でもOK)
- ブリ:4切れ
- かつお菜:4枚
- 焼き豆腐:1丁
- 紅白のかまぼこ:それぞれ1本ずつ
- にんじん:1本
美味しい博多雑煮の下準備
先ずは、「焼きあご・どんこ椎茸・羅臼昆布」を大きめのお鍋にタップリのお水の中に一晩浸しておきます。
透明な色でコクのある香り高く上品なお出しができますよ。
ぶりは照り焼きに使うような大きめの切身のブリをザルに敷きタップリのお塩をまぶします。
水切りをかねて一晩、冷蔵庫に寝かせますね。(*^^)v
詳しくは、こちらをご覧ください。
そして、かつお菜を別の鍋でタップリの熱湯にお塩を中さじ一杯を入れて茎から茹でて葉を湯がきます。
5分ほどが目安で引き上げ水に漬けてから固く絞り、5~7㎝に切り分けてお皿に並べます。
(長く茹でるとかつお菜の歯ごたえが落ちて鮮やかな緑色も消えてしまいます)
詳しくはこちらをご覧くださいね。
冷蔵庫に眠っているブリを沸騰したお鍋に入れてシッカリと火を通します。
湯通しだけでなく、きちんと別のお鍋で茹でる事で生臭さが気にならなくなりますよ♪
博多雑煮の美味しいレシピ
それぞれの材料の下ごしらえが終わったら、いよいよ調理に入ります。
一晩浸しておいたアゴ、どんこ椎茸、羅臼コンブが入ったお鍋に点火!
お湯が沸騰する前にアゴ、どんこ椎茸、羅臼コンブを取り出すようにしてくださいね。
この昆布とあごは捨てずに取っておくと、後でとてもおいしいお料理に変身しますよ♪
そして、紅白のかまぼこと焼き豆腐を切り分けて…
お塩・料理酒・みりん・薄口醬油 でお好みの味付けにしますね。
我が家では…
水1200mlに対し・・・
- 塩:小さじ1杯
- 料理酒:大さじ1
- みりん:大さじ1
- 薄口しょうゆ:大さじ1
と、酒、みりん、しょうゆの割合を同じにしています。
後は味を見ながら、お好みの味に調整してくださいね。
こうして澄み切った黄金色の上品な出し汁が完成です(*^^)v
だしが出来上がったら、まず「かまぼこ・焼き豆腐」をお出汁に入れます。
カツオ菜は火が通りすぎてしまうと食感も色も悪くなってしまうので、まずは火が通りにくいものだけです。
焼き豆腐に火が通ってから「かつお菜の茎の部分」を入れ、最後に「カツオ菜の葉っぱ」を入れます。
同時に、隣のコンロでは丸餅の準備をしておきます。
ダシとりに使った羅臼コンブを2枚ほど別のお鍋に敷くと、餅がお鍋にくっつきません。
沸騰するとお餅が流れてしまうので、お湯がたぎる前に火を止めてくださいね。
盛り付けは、まず御雑煮椀にかつお菜を敷き、その上に丸もちを乗せます。
それから、焼き豆腐・かつお菜・紅白のかまぼこ・ブリ・だしとりに使ったどんこ椎茸を見栄えよく盛り付けて、最後に黄金色の出汁をたっぷりと注いだら博多雑煮の出来上がりです♪
博多雑煮のだしに使ったあごと昆布を使った簡単お料理
だしを取るのに使った「あご」と「昆布」は、簡単に美味しい煮物になります。
まずは、あごの身だけを手でほぐします。
ほろほろと簡単に取れますが、小骨が残っていると食べた時に歯に挟まるのでご注意くださいね!
昆布は7mm~1㎝程度の幅に短冊切りに。
その2つを小さな耐熱ボウルに入れて・・・
- 醤油、酒、みりんを1:1:1の割合で
- お砂糖:お好みで
お好みの味付けにし、全体をよく混ぜ合わせてレンジで温めたら完成です!
お鍋で煮込まなくても、電子レンジで十分おいしい料理になります。
あごのしこしこ感がとっても美味しくて、おせち料理の「もう1品」になって便利ですよ♪
博多雑煮の作り方 具材や美味しいだしとブリ かつお菜の下準備♪のまとめ
お疲れ様でした!
個人的には・・・
- ぶりを別の鍋で下茹でしておく
- かつお菜は火を通し過ぎない
この2つが大きなポイントだと思います。
ちょっと大変かもしれませんが、博多雑煮って本当に歴史のあるお料理なんです。
博多雑煮を愛する御家族のために作って差し上げてみてはいかがでしょうか?
新年はじめてのお食事が、ご家族皆さんにとって素敵なものでありますように♪
コメント
本来は博多雑煮は焼きあごではなく、ハゼ出汁で、ブリではなく、塩漬けされたアラを使うんですよ。