寒さが厳しさが増すと暖かアイテムが活躍してくれますね。
外出して帰ってくると、「寒い、寒い…」と言いながらストーブをつけては暖を取る方も多いかと思います。
ストーブ・電気毛布・電気あんか・湯たんぽ・ホッカイロ・電気カーペット・こたつなど…
色んなグッズがありますが、使い方を間違えると低温やけどになってしまうこともあります。
今回は私の失敗談から、低温やけどの予防対策や、低温やけどになってしまったあとの対策などをご紹介してまいります。
参考になりましたら幸いでございます。
目次
カイロが原因で低温やけど!ヒリヒリ赤みとかゆみが出ました!
寒さが厳しくなるにつれ、湯たんぽ、電気毛布、電気あんかなど、就寝時に使う暖房器具は、長時間にわたって使用することも多くなってきます。
ほどよくじんわりと気持ちよく暖まることができるので、冷え性さんにはありがたいグッズなんですが・・・
正しい使い方をしないと「低温やけど」になってしまうこともあります。
カイロでなぜ低温火傷になったの?60代の暖房グッズ事情と経験談
私は63歳なのですが、年齢を重ねるにつれ、暑さ、寒さに対する感覚が鈍くなってきました。
だから、「冷えた身体を温めたい!」…と、暖房グッズは手放せない存在なんです。
しかも冷え性なので、起きているときは家の中でもミニホッカイロを腰や背中に4か所ほど貼っています。
また、膝が悪く、節々も痛いので脚や肩には温シップも。
日中はこれでどうにかぽかぽか。
就寝時にはホッカイロをはがして、電気毛布で暖まりながら寝ている…という状態だったんですね。
そんなある日、朝起きるとなんだか背中がヒリヒリ痛むんです。
主人に見てもらったところ、「わ!背中がなんか四角く赤くなってるよ!」と、ビックリしている様子。
『一体なんで?!』と、かかりつけの病院に行くついでに先生に聞いてみたところ『低温やけど』とのことだったんです。
そういえば…と考えると、その日はいつもよりも冷えていたので、ホッカイロを張ったまま電気毛布入りの布団で休んでいたんですね。
どうやら背中のほうに貼ったホッカイロと、電気の式毛布が接触して温度が高くなっていたようです。
ホッカイロをしたまま寝るなんてダメだよ!
膝のところも赤くなってるけど、サポーターの中にホッカイロとかも入れてない?
体に密着させるような使い方をするのは低温やけどのもとだからね!
…なんて叱られてしまいましたが…そういえば!
カイロで低温やけどを防ぐために サポーターやリュックサックにも注意です!
実は、膝を温めようとしてホッカイロをズボンに張り、その上からサポーターを付けていた事があったんですね…
なんだかかゆくなってきたのですぐにサポーターを外した事がありました。
また、ヒートテックインナーなど、身体にぴったりとした肌着にホッカイロを張っていた時。
リュックサックを背負って買い物に行っていた時に、後からなんだか背中がかゆくなった事がありましたが、これもリュックサックでホッカイロが体にピタッと密着した為だと思います。
どちらもすぐにホッカイロを外したので大事には至りませんでしたが、ひどくなると水ぶくれが出来たり、壊死してしまう事もあるそうなんです…!
低温でも、ずっと同じ個所を温める事で皮膚や粘膜の組織が傷んでしまう外傷ができてしまうんですね。
低温やけどはやけどよりも厄介で、最初は痛みもそうひどくないのに、後から症状がひどくなるのだとか。
『遠火でじわじわ焼かれるようなものだよ。強火で焼くより、中まで火が通るでしょう?』
…と先生は言っていましたが、自分では熱さになかなか気付かないので、気付いた時には低温やけどになっている事が多いそうなんです。
座椅子やソファーなどに長時間寄りかかる事でもホッカイロが体に密着します。
意外とホッカイロが体に近づく事ってあるので、家に居る時も注意が必要なんですね。
低温やけどとは痛みがない・気付かない事が多いので注意が必要なんです!
低温やけどの自覚は2・3週間ほどしてから気づくこともあるらしいのです。
ほったらかしたり、これくらい大丈夫だろうと自分の判断でクリームやアロエで治療をするだけでは、治療期間も長くなるそうです。
ここで、消費者庁コメントを紹介してまいります。
低温やけどは、暖かく感じる程度の温度でも、長時間皮膚と熱源が接触することで、熱いと感じないまま重いやけどに至る症状。
普通のやけどに比べて、痛みが少なく、水ぶくれも起こりにくいため、軽症に見えるが、深いやけどに及んでいる場合も多い。
消費者庁には、こたつで一晩寝た70代の男性が、足指の切断や皮膚移植を行ったケースや腰にカイロを貼って、電気毛布を付けたまま寝た70代の女性が、表皮の下までやけどしたケースなどが報告されている。
消費者庁では「高齢者は若いころよりも皮膚の感覚が鈍くなっていて、熱源に接する時間が長くなることから重症化しやすい。
水で冷やしても効果がないので、痛みや違和感がある場合はすぐに医療機関を受診し、長時間同じ場所を温めないようにしてほしい」と呼びかけている。
(消費者庁コメント参照)
低温やけどて、本当に思わぬ事で発症するんですね!
事故の発生率は、冬の始まりの12月から2月にかけてが最も多くなってくるようです。
低温やけどを防ぐためにどんなことに注意すればいいの?
では、低温やけどはどうすれば防げるのでしょうか?
みな様方も様々な工夫をなされてあるかと思います。
私は、自分の失敗経験から、次のことに気を付けるようにしました。
- ホッカイロなどは肌着には貼らず、2枚目に貼る
- 同じ場所に何度も貼らない
- 座椅子やソファーに長時間腰かける時はホッカイロを外す
- ベッドの脇に「ホッカイロを外す」と書いた紙を貼って、取り忘れを防ぐ
- タイマー式の電気毛布にする
ホッカイロだけではなく、暖房器具を身体に長時間当てるのも悪いとの事で、電気毛布もタイマー付きの者にしました。
湯たんぽや電気アンカを使う時は…
また、私は使用していませんが、冬は湯たんぽを使われる方も多いかと思います。
タオルで包んで使われる方が多いようですが、友人は湯たんぽをボックスシーツの中に入れて使用しているそうです。
温かいからか、寝ている間に無意識にアンカを足の間や太ももに挟んでしまうようで、肌に直接触れないように、こうしているのだとか。
太もも皮膚が薄くて弱いので、低温やけどになりやすいので、気を付けているそうなんですね。
本来、電気あんか、電気毛布は布団を温めるだけにして、眠る前にスイッチを切る事が安全なんですよね。
寒いとついつけっぱなしにしたり、温度を強めに設定してしまいますが『大丈夫だろう』が危ないのだと思いました。
カイロの低温やけどを防ぐ対処法 予防の為に気を付けている事は?のまとめ
高齢者の方の場合は、皮膚は傷つきやすくなり、接する温度を感じにくくなる事もあります。
また、低温やけどは通常のやけどと比べて重症化しやすいという結果もあります。
痛みや違和感を感じたら、早めに皮膚科などでの受診されることが大切なことなんですね。
ズボラな私は「ちょっとした手間」が面倒で「とにかく寒いのが嫌!」と適当に暖房グッズを使っていましたが…
防寒対策アイテムも説明書を良く読んで、正しい使用方法をする事が大切なのだと、つくづく実感しました。
皆様も低温やけどにはくれぐれもお気を付けくださいませ。