お正月の博多雑煮の具材として欠かせない「かつお菜」。
「勝つ男の菜」と言われ、縁起の良い食べ物として福岡のお雑煮の具として親しまれています。
今回は、そんな「かつお菜」の御雑煮の下準備や茹で方。
お正月の朝にバタバタしない為に、事前に下ごしらえして冷凍保存しておく方法などを、写真付きでご紹介いたします。
目次
博多雑煮のかつお菜 量はどれくらい必要なの?
年末になると、スーパーの野菜コーナーに並ぶかつお菜。
数枚の葉っぱがひとまとまりに梱包されて売られていると思いますが、写真のような大きな葉っぱで「1人:1枚」が目安です。
袋の中の茎の数を覗いてみて、おおよそ人数分のかつお菜を準備すればいいと思います。
福岡雑煮のかつお菜の下準備 茹でる前にやること
購入後すぐに使わない場合は、包んであるビニルの袋を外して寒い場所に保存します。
ビニルをかぶせたままだと、葉っぱが圧迫されてしおれる事があるんですよね。
ビニルを外しておくと、2~3日程度なら葉っぱもシャキッと元気です♪
この時に、気を付けたいのが「かつお菜の茎の裏のとげ」です。
このとげは意外と固く、手に刺さると結構いたいんです!
袋から取り出すときにはお気を付け下さいね。
かつお菜の洗い方
その後、かつお菜を茹でる前に、まず水洗いをします。
- 桶に水を張って、葉っぱや茎のごみ、汚れをざっくり洗う
- 流水ですすぐ
- これを2度ほど繰り返す
かつお菜の葉っぱはしわしわで、葉の間に枯草や土がついていることがあるので、優しく丁寧に洗うときれいになります。
また、こうして水洗いをしている間に、お鍋にお湯をたっぷり沸かしておきます。
博多雑煮のかつお菜の茹で方とアク抜き 美味しく茹でるコツ
かつお菜を茹でるお湯は、大きなお鍋にたっぷり!
お湯が沸騰したら、アク抜きと綺麗な色を出すために、お塩を中さじ1杯分ほど入れます。
その後、かつお菜を 茎の方を下にして こんな風に手で持ちながら約3分。
茎の固い方から火を通してゆきます。
蒸気でやけどをしないようにお気を付け下さいね!
3分たったら、茎を優しく折り曲げて、葉っぱ全体がお湯につかるようにします。
その後は、菜箸で軽く抑えながら、約1分 ほど茹でます。
その後、葉っぱ全体を持ち上げて、上下をひっくり返し、熱が均等に加わるようにします。
ひっくり返して さらに1分ほど 茹でるのですが、この間に、桶に水を張っておきます。
1分後、茹で上がったらすぐにこの水につけて、流水ですすぐためです。
粗熱が取れたら、茎の方を持ちあげて水気を切ります。
この時に、茎の向きを同じにすると、きれいにまとまります。
束が揃ったら、上から下に向け、手で「ぎゅっぎゅっ」と握りながら水分を抜きます。
この時は、葉っぱが破れないように優しくしてあげてくださいね。
雑巾を絞るようにねじってしまうと、葉っぱが破れてしまうのでお気を付け下さいませ。
あらかた水分が抜けたら、まな板の上に置き、先端の方の葉っぱを折り曲げて、さらに手で水分を押し出します。
ここまで済んだら、かつお菜の下準備は完成です!
その後すぐに使う時は、包丁で5cmほどの大きさにカットして、お雑煮の具材として使います。
カツオ菜の葉5枚で、茹で上がりは大体こんな感じの量になります。
福岡雑煮のかつお菜の冷凍保存方法
すぐに使わない時は、ジップロックに入れて冷凍保存します。
私は大晦日の夜やお正月の朝にバタバタしたくないので、早い時はクリスマス時期に茹でて冷凍保存しています。
先ほど、水分を抜いたかつお菜をジップロックの袋にいれて、コロコロ丸めるようにロールにして空気を抜きます。
この時は包丁で切らず、長い葉っぱのままです。
その後、日付を記入して冷凍庫で凍らせ、大晦日の夜あたりに冷蔵庫へおろして解凍。
お正月の朝、解凍されたかつお菜をカットして、お雑煮の具材として使います。
かつお菜の冷凍保存は、この状態で約20日ほどは美味しくいただけています。
長い時は1か月ほど大丈夫でしたが、なるべく早く使いきった方が美味しいですね♪
福岡雑煮のかつお菜の茹で方 下ごしらえや冷凍保存方法【博多雑煮】のまとめ
かつお菜の下茹で方法や、冷凍保存の方法をご紹介いたしました。
年の瀬になると、お正月ものの食材は値段も高くなってくるので、安いうちに買っておいて、早めに湯がいて冷凍保存しておいても良いと思います♪
博多雑煮にかかせないかつお菜は、「勝つ男の菜」と言われていますが、「勝つ女の菜」でも「かつお菜」ですよね♪
お父さん、お母さん、息子さん、娘さんにおじいちゃん、おばあちゃん。
家族みんなにとって、とても縁起の良いお野菜だと思います。
皆様にとって、素敵な1年の始まりでありますよう、記念しております。
博多雑煮に欠かせないブリの下準備やお雑煮の作り方はこちらをご覧くださいませ。