福岡博多のお正月の御雑煮の具材として欠かせないのが「ぶり」です。
ここでは、下ごしらえの方法や、美味しいお出汁が魚臭くならない方法。
身が引き締まって塩気が美味しい鰤になるような、お雑煮が美味しくなるようなコツを写真付きでご紹介します。
我が家の作り方ですが、博多雑煮を初めて作る方の参考にしていただけましたらなによりです。
目次
博多雑煮のぶりの下ごしらえ ~塩の振り方~
御雑煮に使うぶりは、スーパーで売られている切り身です。
我が家では毎年、こんな切り身を「一人一切れ」目安で準備します。
赤身が多い切り身よりも、白身が多いブリの方が美味しいです♪
ブリはまず軽くサッと水洗いします。
あまり強い水流で洗うと身が傷んだり、皮がはがれたりするので、優しい勢いで洗ってあげます。
その後、キッチンペーパーで軽く水気を取り、ざるに並べて塩を振ります。
塩を振ることで・・・
- 魚の生臭さが消える
- 水分が出て、身が引き締まって美味しくなる
より鰤が美味しくなるんです。
お塩はたっぷり、こんな感じで手に取って、ぶり全体に降りかかるように振ります。
後からまんべんなく塩を広げるので、最初は適当にどんどん振りかけて・・・
片面が終わったら、裏返して反対側にも同じように塩を振ります。
両面に塩をかけ終わったら、手で切り身前面に広がるように、塩を伸ばします。
こんな状態になったらひとまず終わり!
後は、身が重ならないように気を付けながら、ラップをして冷蔵庫に入れ、1晩寝かせます。
一晩寝かせることで、ブリの身がキュッと引きしまって、茹でた後に弾力のある美味しいブリになるんです♪
なるべく一晩寝かせた方が弾力がでますが、時間がない時は、3~4時間ほどでも大丈夫ですよ♪
ブリから水分が出るので、ボウルではなくザルに入れるようにしてくださいね♪
寝かせた後のブリは、塩がちょっと溶けた状態です。
表面の水分や塩をキッチンペーパーで軽くふき取り、お鍋で茹でます。
ぶりの切り身を冷凍保存するときは・・・
お正月前になると鰤の値段が高くなるので、我が家では早めに購入して、下処理だけして冷凍保存しています。
この時は、上の状態の塩を振ったぶりの切り身をジップロックにきれいに並べて冷凍するだけ。
御雑煮を作る日の前日に冷蔵庫に下して解凍し、その後茹でてお雑煮の具材として使用します。
博多雑煮のぶりの下ごしらえ ~茹で方~
「福岡雑煮の作り方」
「博多雑煮のレシピ」
・・・なんて検索をすると、ぶりの切り身は熱湯をかけるだけのレシピが多いのですが、我が家では別のお鍋で下茹でします。
熱湯をかけるだけでは、ぶりの生臭さが残ってしまい、美味しいあご出汁の味がぼやけてしまうんです。
しっかりと別のお鍋で茹でる事で、皮付きのブリの臭いも気にならなくなります。
お鍋にぶりの身が余裕で浸かるほどのお湯を沸かし、キッチンペーパーで軽くふいた、塩が少し残った状態のブリを茹でます。
量やお鍋の大きさによって違いますが、しっかりブリの身に火が通るまで、5~7分ほど茹でます。
茹で終わったら、火を止めてそのままお鍋の中に、盛り付けの時まで入れておきます。
後はお椀に他の材料と一緒に盛りつけたら完成です♪
博多雑煮のぶりの下ごしらえ 塩の振り方や美味しくなるコツのまとめ
我が家の「博多雑煮のぶりの下準備」についてご紹介しました。
別のお鍋で茹でるのは面倒かもしれませんが、こうすることで魚の生臭さが本当に気になりません。
昆布やあご、どんこ椎茸などでとった美味しい「すめ(だし)」の味を損なわないですし、魚嫌いの方でも食べやすくなります。
また、塩をしっかり振って置くことで、ぶりの身がキュッと引き締まり歯ごたえもよくなります。
丁度いい塩気が残りますし、甘く品の良いあご出汁とお餅やカツオ菜の中で、いい塩梅で味の違いが感じられるんです。
大きなブリがドーンとお椀にあるだけで、お雑煮の豪華さが違います。
美味しいお雑煮で、素敵な新年をお迎えくださいませ♪
かつお菜の下準備、博多雑煮の作り方はこちらをご覧くださいませ。