ジメジメした梅雨や気温が上がる夏は食中毒が気になる季節。
特に、作ってから食べるまで何時間と空いてしまうお弁当は、菌の発生やお弁当の傷みが気になりますよね。
今回はそんな夏場のお弁当の食中毒対策として…
- お弁当作りの時に注意した方がいい事
- 梅雨や夏のお弁当に入れない方がいいおかず
- お弁当が傷みにくくするための対策やコツ
こんな、お家でもできるちょっとした対策をご紹介いたします。
目次
梅雨の弁当作りの注意点!作り置きをするときに気を付けたい事
梅雨や夏場になると増える食中毒ですが、食中毒の原因となる菌は「高温・多湿」を好みます。
気温37度・湿度60%ほどになると繁殖しやすくなる…と言われています。
梅雨はまさに菌が増える季節なんですね。
そこで、お弁当作りをするときは「菌を付着させない」と「菌を増やさないようにする」事が大切なんですね。
- 調理前の手洗いは必ずする
- 綺麗な調理器具を使う
- お弁当作りの最中も定期的に手を洗う
- おかずを弁当箱に詰める時は、手袋をする
お弁当箱におかずを詰めるときは、時間がないし面倒なのでつい素手で詰めてしまいますよね。
でも、梅雨の時期は用心には用心を!
食材やおかずには、なるべく素手で触れないのが一番簡単に出来る対策です。
梅雨の弁当対策!夏場に傷みにくくするには?
また、お弁当を傷みにくくするには、お弁当箱やおかずの詰め方も大切なんですよね。
お弁当箱はきれいに洗ってしっかり乾かす
毎日使うお弁当箱ですから、洗った物をすぐ使う…という事もあるかもしれませんが、菌は水分が大好き!
洗い残しや水滴が残っていると、そこに雑菌が繁殖しやすくなってしまいます…。
いつも以上にお湯でしっかりとすすいで綺麗に拭き上げる事を意識したいですね。
また、お弁当を詰める前に、お酢を含ませたキッチンペーパーでお弁当箱を拭き上げると、菌が繁殖しにくくなります。
傷みやすいお魚はお酢で締めると長持ちしますが、お酢には細菌の繁殖を抑える作用があるんですね♪
お弁当はしっかり冷ましてから詰める
また、冷凍食品をチンしてすぐのおかずや、炊き立てのご飯は湯気がホカホカ!
これをそのまますぐお弁当に詰めることがありますが…
これだとお弁当箱の中に水分が溜まって菌を増やしてしまう原因になってしまうんですね。
おかずはしっかり冷まして、ご飯は湯気がなくなってからランチボックスの蓋をする…といった対策が大切だと思います。
我が家では、夏場のお弁当を詰める時はごはんは一度お茶碗に入れて冷ましています。
そして、冷めた状態のものをお弁当箱に詰めるようにしています。(お茶碗もお酢で拭き上げたものです)
ひと手間かかってしまいますが、これで食中毒の危険性が少しでも減るかも…と思うと、ちょっと安心感が増します♪
抗菌シートを利用する ワサガードお弁当用抗菌シート
お弁当箱内の菌の繁殖を防いでくれる「抗菌シート」を利用するとより安心ですね♪
約8時間ほどは効果を発揮してくれるシートなんです。
なので、朝6時に作ったお弁当だと、お昼の2時まではこのシートで抗菌してくれるんですね。
ワサビやからしには、食中毒の原である「大腸菌・黄色ブドウ球菌・サルモネラ菌」などの増殖を抑制する働きがあるんです。
ワサビの味などはおかずにつかないので、あるととても役立つグッズです。
梅雨のお弁当 作り置きのおかずを作る時の注意点
また、朝は忙しいので、前もっておかずを作り置きして冷凍することも多いですよね。
こんな時にもちょっと気を付けたい事があります。
作り置きのおかずを作る時も、先ほどお話したように、なるべく菌をつけない事がポイント!
また・・・
- 中までしっかりと火が通るように加熱する
- 出来上がった作り置きおかずは、完全に冷ましてから冷凍保存する
- 抗菌作用のあるマスタードや梅干し、しょうがなどの調味料で味付けをする
- お弁当に詰める時は自然解凍ではなくレンジで加熱してから詰める
わさび以外にも、マスタードやしそ、梅干しやしょうがなども抗菌作用がある食品です。
菌を増やさないだけでなく、さっぱりとした味付けは暑くて食欲がわかない夏場の食欲アップにも繋がります♪
また、作り置き食材や冷凍食品のおかずを自然解凍でお弁当箱に詰める事がありますが…
自然解凍すると凍った霜から水分が出やすくなるので、梅雨の時期はコレも避けた方がいいんですよね。
詰める前に一度しっかり加熱することで水分も蒸発するので、自然解凍がOKの物でもチンした方が無難なんですね。
また、お弁当を前日の夜に詰めるのは、梅雨の時期は極力避けたいところです。
どうしても時間がないときは、当日の朝にもう一度電子レンジで温めてしっかりと冷ましてからお弁当箱の蓋をする・・という方法が安心かなと思います。
梅雨のお弁当のおかず 入れない方がいい物は?
最後に、梅雨時期のお弁当に入れない方がいい、傷みやすいおかずについてご紹介致します。
殺菌の好きな物は水分ですので、汁が出やすいおかずや生野菜は避けた方が無難です。
- 筑前煮や肉じゃがなどの煮物
- 出汁巻き卵(汁がたっぷりなもの)
- ほうれん草のおひたし
- 未調理のハムやかまぼこ
- ミニトマトやオレンジなどの生野菜
- 炒飯や混ぜご飯など
肉じゃがってドーン!とお弁当箱を埋めてくれるので便利なんですけど…
汁が出やすいので、この時期は避けた方がいいんですね・・。
でも、重宝するので、我が家では肉じゃがを炒めて水分を飛ばし「肉じゃが炒め」にしたものを詰めていますが、こうすると痛みにくいです♪
ホウレン草のおひたしやひじき、油揚げなどが入った煮びたし系のものはお弁当を鮮やかにしてくれますが、汁が出やすいので避けた方が無難です。
また、卵焼きは傷みやすいので、保冷剤がないときは入れない方が無難です。
きちんと保冷できる時や、職場で冷蔵庫に入れられる時などはしっかり火を通した卵焼きが安心ですね。
ハムやかまぼこ、ちくわなどはそのまま使うのに便利なんですけど…
温度が上がると痛みやすくなるので、こちらも一度火を通しておきたいですね。
梅雨の時期にはどんなおかずがいいの?
傷みにくいおかずは、
「焼いたり揚げたりして水分を飛ばしたおかず」
「梅やお酢を使った料理」
「醤油などで濃い味付けがされたもの」
です。
から揚げや焼いたウインナーなどのお弁当の定番のおかずはぴったりです。
しょうが醤油などの炒め物なども美味しい味付けです。
きんぴらごぼうなど、酒や醤油、唐辛子などでしっかりと味付けしたものも傷みにくいですね。
梅雨の弁当に入れない方がいいおかず 作り置きや保存の注意点と対策のまとめ
梅雨のお弁当作りで気を付けたい事をご紹介いたしました。
梅雨や夏場のお弁当は、少し手間がかかってしまいます。
ちょっとした意識や工夫で食中毒を予防することもできます。
私は夏場のお弁当のおかずには「お酢」と「梅」をこれでもかと言うくらい使います(笑)
炒め物やきんぴらの味付けの時に、少しお酢を入れます。
それほど味付けに変化はないので傷みにくくなりますよ♪
また、梅は豚肉の梅肉炒めなどはさっぱりして夏バテにもぴったりです。
大葉を巻いた卵焼きも傷みにくくなります。
ご家族のお好きな傷みにくいお弁当のおかずを見つけて、夏専用のお弁当メニューを組むと楽になりますね♪
食中毒には注意され、美味しいお弁当で暑い夏を乗り切ってくださいね!