夏になると増える熱中症…。
近頃は家の中にいても熱中症になることが多いですが、特に多いのが高齢者の方の熱中症です。
- 年齢を重ねるたびに、腎機能の低下によって、体内の水分量が減ってくる
- 加齢により暑さや寒さを感じにくくなる
こんな理由で、若い方よりも熱中症になりやすいのですが…
合わせて「エアコンをつけたがらない」というのも理由のひとつなんですね。
一人暮らしの高齢者の方や、おじいちゃんおばあちゃんだけの生活だと、離れて暮らしている家族としては心配なものですが…
今回はそんな「クーラーやエアコンを使わない高齢者の方の熱中症対策」についてのお話しです。
目次
高齢者がエアコンを使わないのはなぜ?
暑い夏に熱中症になる高齢者の方の中には「暑くてもエアコンをつけない」という方が多いのですが、それにはこんな理由があるそうです。
- 温度を感じたり、体温を調節する機能が衰えている
- 身体が冷えすぎてしまい不快に感じる
- 冷たい風が体に当たるのを不快に感じる
- 電気代を節約したくてクーラーをつけない
- エアコンの使い方がわからない
温度を感じたり体温を調節する機能が低下してくる
年齢を重ねると、暑いとか寒いとかを感じる感覚が鈍くなってきます。
こうなると、室温が高い時でもあまり暑いと感じないのでクーラーをつけないんですね。
でも、実際は体に熱がこもっていたり、水分が出てしまって脱水症状になったり…
そうして自分でも気付かない内に熱中症になってしまう事もあります。
また、仮に冷房をつけたとしても、今度は体温調節機能が鈍っているので、身体が冷えすぎてしまい、クーラーを不快に感じて消してしまう…。
こうした悪循環で「エアコンは嫌い」という高齢者の方も多いそうです。
電気代を節約しようとしてエアコンをつけない
また、年齢を重ねるたびに「節約意識」も高まってくるそう。
今でこそ省エネモードや低燃費のエアコンの登場で、クーラー代もそれほど高くはありませんが、昔は「クーラーは高い物」というイメージがありました。
私は64歳ですが、やはりエアコンと聞くと身構えてしまって、ぎりぎりまで我慢してしまう事があるんですよね。
また、物を大事に使うという考えから、新しいエアコンを買わずに、古いエアコンを使っている方も多くいらっしゃいますよね。
そうすると、以前のクーラーは電気代も確かに高い物が多いので、なおさらエアコンを使わない…という流れになっているようです。
エアコンの操作がわからない
逆に、新しいエアコンを購入した場合は、「使い方がわからない」という事もあるようですね。
我が家もジャパネットで購入したエアコンを使っているのですが、マイナスイオンとかよくわからないんですよね…。
今ついているのがクーラーなのか、そういった空気清浄機能なのか…
ボタンが多すぎてよくわからず、ただ付けているのももったいない気がするので結局消してしまう…という事もよくありました。
こんな理由から、夏でもエアコンを使わない高齢者の方が多いのですが、離れて暮らす家族としては心配です。
特に一人暮らしや老夫婦だけでの生活だと、目が届かないので不安な点もあるのですが、何か対策はないのでしょうか?
高齢者でエアコンを使わない時の対策としては…
対策として考えられるのは、おじいちゃん、おばあちゃんが使いやすいエアコンにしてあげたり、電気代が高くない事を説明したり…と言ったことになるかと思います。
エアコンの風が直接当たらないようにする
私はエアコンの風が直接当たるのが嫌で、なかなかエアコンをつけていなかったのですが、ある時娘から…
・・と言われたんです。
「エアコンとクーラーの両方だなんて…!」
と思っていたのですが・・・
試しにやってみると、部屋の一部分だけが冷えたり、冷たい風が体に直接当たって冷えすぎたり、不快感を感じることがなくなりました。
check! エアコンをつける時は、扇風機を必ずつけて、部屋の空気を攪拌させる
これだけでも、クーラーに対する不快感は少し軽減されるかと思います。
高齢者に優しい電力プランを選ぶ
以前、九州電力で…
「今年の暑い夏を乗り切ろう! お年寄り応援プラン(熱中症予防プラン)」
と銘打って、夏の電気料金が10%割引になるプランが発表されたんです。
お年寄りの自宅での熱中症が多い対策として発表されたプランなのですが、こうした「夏だけの割引プラン」などを検討して、電力会社を選ぶのもポイントだと思います。
電気代が安くなることで、エアコンを使いやすい環境にするのも一つの方法なんですね。
また、電力会社によっては、一人暮らしの高齢者の方向けの「声かけサービス」や「使用電力をチェックできるアプリ」がある会社もあります。
電力の使用状況がわかるアプリは、親などの家の家電の使用状況を遠く離れた場所でもスマートフォンで確認できるというサービス。
東京電力エナジーパートナーが行っているのですが…
見守りたい家の分電盤に手のひらサイズのセンサーをつけると、そのセンサーが読み取った電力利用状況がネットにアップされます。
その情報をもとに、エアコン、掃除機、洗濯機など、どの家電がどれだけ使われているかを一覧にして遠隔地のスマホに送ってくれるという仕組みなんです。
こういったアプリを使用することで、「おじいちゃん、暑くなってきたからそろそろクーラーをつけてね」なんて電話をかけやすくなるんですね♪
「高齢者 電力会社」などと検索すると、独自のサービスを取り扱っている電気会社が見つかるので、夏場は検討してみるのもいいかもしれません。
夏場だけ電気代の援助をする
また、夏場だけ「電気代」として、1万円程度援助するのも。
電気代が高いからエアコンをつけない…という方も多いですけど、熱中症にかかって何かあってからでは遅いんですよね。
新しいエアコンの購入を検討する
また、新しいエアコンの購入を検討するのも、エアコン嫌いの高齢者の方への熱中症対策になると思います。
- せっかく買ったんだから…使わないのは逆にもったいない
- 新しいエアコンは電気代も安い
- 最初に風向や風量、温度設定をしてあげて、普段は「電源ON・OFF」だけすればいいように設定してあげる
新しいエアコンは省エネ機能なども優れているので、電気代も以前に比べると安い物が多いですよね。
思い切って新しいエアコンに買い替えてあげるのも、おじいちゃん、おばあちゃんたちの熱中症予防になると思います。
夏になる前、母の日や父の日のプレゼントとして購入されると、普通に購入するよりも喜んで使ってくださると思います♪
また、その時はリモコンの設定をしてあげるとわかりやすいですね♪
家も子供にリモコンのボタンを27℃の風向上向きで設定してもらったのですが、普段はONとOFFだけの操作にすると、わかりやすくてよく使うようになりました。
使いやすい簡単なリモコンに変える
リモコンの操作がわかりづらくて使わない…という場合も多いと思います。
表示がわかりやすく、操作が簡単なリモコンに変えるのも一つの方法です。
光る日本語画面 エアコン リモコン 汎用
とにかく設定がかんたんで、複雑な操作は一切不要ですぐに使えます。
だれでもかんたんにすぐ設定できます。設定に使うボタンはたったの一つだけ!
画面もボタンもすべて日本語表記でわかりやすさもポイントです。
パッと見てすぐにわかりやすいのは、シニア世代には扱いやすいと思います。
高齢者でエアコンを使わない…クーラーが嫌いな時の熱中症対策!のまとめ
エアコンを使わない高齢者や年配の方が熱中症にならないように、クーラーを使うようにするための対策をご紹介しました。
やはり、電気代と使いづらさ…がネックになっていると思います。
このあたりの問題を解決すると、自然とクーラーを使う率も増えてくるかと思います。
温度を感じる身体の機能の低下によるところも大きいですので、「暑い…」と感じた時にはすでに熱中症になっていることも多いんですよね。
こういった対策で、おじいちゃん、おばあちゃんの「エアコンが苦手…」という意識も変えられるかもしれません。