夏の風物詩におそうめんがありますね。
冷たく冷やしたおそうめんはのど越しも良く、ツルツルと食べれる夏ならでは食べ物。
夏のギフトに贈ってある方も多いと思います。
なるべくなら、美味しいおそうめんを贈りたいと思うのですが、おそうめんのギフトの種類って多くて…どれを選べばいいのか悩んでしまいませんか?
今回はそんなおそうめんギフトを選ぶ際のポイントをご紹介しつつ、夏のギフトにぴったりなおそうめんを紹介して参ります。
参考になりましたら幸いでございます。
目次
そうめんをお中元に贈るときは原材料もポイントです
おそうめんと聞くとどれも一緒な気がしますが…
手延べそうめんは、産地により主要原料にも違いがあります。
日頃私たちが良く食べているそうめんには「植物油」が使用されているのが一般的です。
そうめんとは、うどんのように薄くのばしためん板を切るのではなく、小麦粉に含まれるグルテンの弾力性を活用して、“撚り(より)”をかけた1本のめん紐(線)を限りなく細くのばして作られる麺です。
ここに植物油との出会いがありました。
そうめんは製造法によって名称が変わります。
伝統的そうめんである手延べそうめんについて、仕上げの工程が手作業であること…
生地を次第に引き延ばしてめんとしていく各工程で熟成が繰り返し行われること…
熟成作業を十数回も繰り返すため、製造に一日以上の時間を必要とすることになります。
その過程でめんの表面が乾燥して延ばすことができないという問題が発生します。
この問題を解決するため、先人たちは植物油を利用したのです。
提供:全国乾麺協同組合連合会
うどんのように生地を切るのではなく、手で伸ばしていくために必要なのが「植物油」だったんですね。
この工程によって艶のある、より細い素麺を作ることができているんです。
ただ、中には植物油を使わない「ノンオイル」の素麺などもあります。
中には「油を使っているそうめんは臭いがして嫌い」と言う方もいらっしゃるので、そういった方への贈り物には、こんな「ノンオイルのそうめん」をプレゼントされるのも喜ばれると思います。
>>> 「ノンオイルそうめん」の楽天検索結果そうめんのお中元で人気の「日本三大そうめん」
夏のギフトの定番のおそうめんを贈ったり、頂いたりした方は多いと思います。
また、お家用に自分で購入することも多いですよね。
でも、同じようなお値段でも、これは食感がいまいちだったり、逆に「これは、どうしてこんなに美味しいの?!」なんて違いを感じる事がありませんか?
我が家もそうめんが大好きで、夏にはそうめんを良く食べるのですが、やはり、そうめんはお値段によって味が全然違うなぁとしみじみ感じます。
日本を代表するそうめんと言えば…
兵庫県の「揖保乃糸」・奈良県の「三輪そうめん」・香川県の「小豆島そうめん」の3つです。
それぞれに特徴がありますから、ギフトを贈る視点でも知っておくのもポイントですね。
まずはお中元としても人気の「揖保乃糸」についてご紹介いたします。
揖保乃糸のひねと新の違いってなに?
手延そうめん「揖保乃糸」は、兵庫県の素麺なのですが、厳選した小麦と赤穂の塩が原料に使われています。
それに、そうめん作りに適した豊かな気候風土に恵まれています。
およそ600年受け継がれる伝統の手延製法は、現在も変わりません。
幾度も熟成を重ねながら、職人が丹精込めて作り上げた播州地方の名品です。
また、『揖保乃糸』は、兵庫県手延素麺協同組合の統一「ブランド名」として有名です。
揖保乃糸は地域の業者が結集して「揖保乃糸」という名前で販売されているそうめんで、一つの会社が作っているそうめん…という訳ではないんですね。
また、全てのそうめんが組合によって製品検査や徹底管理されているほど信用を保ってあります。
そのおかげで、連綿と長い間、現在の私たちもおいしい播磨のそうめんを食べることができるんですね。
揖保乃糸の新・古(ひね)とは?…
播磨でつくられる揖保乃糸そうめんも、もちろん手延べそうめんです。
特徴として、つるっとして、もちもちしたコシの良さの食感が好評。
生産も日本全国で第一位は兵庫県の播磨そうめんの揖保乃糸なんだそうです。
また、「揖保乃糸」は例年、10月から4月に作られています。
そのなかで、その年に出荷されるものが『新(しん)』と呼ばれています。
一方、管理の行き届いた専用倉庫で1年間熟成させたものを『ひね(古)』と呼びます。
この「新」と「ひね」では味や喉越しが違い、「ひね」は1年間熟成される内にさらにコシが強くなり、喉越し、舌触りもさらに良くなっていくと言われているんです。
また、油臭さも消えて、一段と美味しい手延べ本来の風味のあるそうめんになっていくんですね。
揖保乃糸にはいろいろな等級がありますが、特級品、上級品、縒つむぎには、ひね(古)の商品があります。
このあたりの違いもお中元選びのポイントになるかと思います。
揖保乃糸の赤帯黒帯 上級と特級の違いってなに?
また、この等級の違いは、そうめんに巻いてある帯の色にも表れています。
「揖保乃糸」には、原材料や麺の細さ、製造時期などの違いなどでいくつかの等級があります。
黒帯「特級品」、赤帯「上級品」、金帯「熟成麺」、緑帯「播州小麦」、紫帯「縒りつむぎ」など、それぞれに違った特徴を持ちます。
揖保乃糸で「高級」とされているのが「黒帯」のおそうめんです。
例えばこちらは「黒帯」の中でも最高級品の「ひね物」の『三神』というおそうめんなんですけど…
黒帯最高級品 揖保乃糸 三神ヒネ物
三神とは、気品のある命名ですね。
上質の原料小麦粉のみを使用し、組合が選抜指定した数軒の熟練した製造者にしかつくれないと言われているそうめんです。
そのため、製造量は「揖保乃糸」全体のごく僅かしか作れないそうです。
揖保乃糸のなかでも最高位の技術を持って製造された三神は、「揖保乃糸」の最高級品。
白度・麺線・細さ、どれをとっても最高位に位置する逸品です。
熟成倉庫で一年間じっくり熟成させることによって風味豊かな素麺に仕上がっています。
特別な方へのお中元、数よりもとにかく質のいいおそうめんを贈りたい…という時にはぴったりのおそうめんだと思います。
続いては黒帯の中でも「特級」と言われるおそうめんです。
揖保の糸 素麺 特級品 黒帯 古
製造は組合が選抜指定した熟練製造者に限定されています。
こちらの特級黒帯は、よくギフトで贈ったり贈られたりしていてご存知の方も多いと思います。
上質の原料小麦粉を使用して、厳寒期(12月〜翌年2月)につくられる絶品です。
じっくりと熟成させたそうめんはさらにコシが強く舌ざわりも良くなると言われています。
束数も多く、「三神」に比べるとお値段も比較的リーズナブル。
人数が多いご家族へのお中元やボリュームのある、だけどきちんと美味しい物を贈りたい時にぴったりのおそうめんです。
また、リーズナブルなお値段で同じく人気なのが「赤帯」の揖保乃糸です。
赤帯 揖保乃糸 揖保の糸 ひね
ショップでも良く見かけるおそうめんですね。
赤帯は「上級」になるのですが、「揖保乃糸」の中で歴史のある帯の手延べそうめんです。
伝統製法を活かし製品になるまで熟成と延ばしを繰り返し11工程を経て造りあげます。
全生産量のおよそ80%を占め、家庭用などに最も人気がある名品です。
おそうめんって1度に結構な量を茹でますよね。
家族で食べると、あっという間に無くなってしまうので、これだけたくさん入った物は助かります。
大家族へのお中元や、おそうめんを良く食べる方への贈り物には喜ばれるかと思います。
また、黒帯以外にも「紫帯」の揖保乃糸もあるんです。
揖保乃糸には赤帯 黒帯以外にも紫や緑、金帯もあるんです
紫帯 揖保の糸 素麺 縒つむぎ
揖保の糸『 縒つむぎ』は、小麦本来の風味が特徴的なそうめんです。国内産小麦だけを使用し、絹のように輝く細さに仕上げてあります。
湯がいた後の麺はツヤも良くもちもちとした食感とまろやかな味わいです。
そして小麦本来の風味が味わえる逸品です。
また、こちらの「緑帯」はさらに小麦にこだわったおそうめんで、播州小麦を使ったそうめんになります。
緑帯 揖保の糸 そうめん 播州小麦
粘りが持ち味の小麦「ふくほのか」と、弾力性のある小麦「ゆめちから」が使用されています。
播州小麦の素材の特性は、兵庫県内小麦生産農家のたゆまぬ努力で生まれた小麦です.
もちもちとした食感と、播州小麦独特の風味は懐かしく奥深い味わいです。
綿の太さは「0.90㎜~1.10㎜」と少し太目ですが、懐かしく奥深い小麦の風味を味わえる一品です。
金帯 揖保乃糸 熟成麺
高級感を感じる「金帯」は熟成麺。
どことなくゴージャスな金色の帯に目が行ってしまいますね♪
こちらは、厚生労働省認定の国家資格「手延製麺技能士」の発足を記念して誕生した素麺です。
限定生産され専用倉庫で1年間熟成された麺は、コシが強く舌ざわりも一段と良くなり揖保乃糸本来の味を堪能出来る逸品です。
製造後1年間、組合専用倉庫にてゆっくりと熟成させた手延べそうめんです。
特別感を感じるので、こちらも「三神」同様、特別な方へのお中元にはぴったりだと思います。
揖保乃糸の赤帯と黒帯の違いって?お中元の選び方のポイントを紹介!のさいごに
揖保乃糸についてご紹介しましたが…
少し長くなってしまいましたので、他の三大そうめんについては別にまとめさせていただきますね(笑)
一言で「揖保乃糸」と言っても、本当にいろいろな種類があるんですよね。
黒帯、赤帯などの違いがどんなものが気になる時は、こんな食べ比べセットもあります。
揖保の糸 素麺 味くらべ 新物
揖保乃糸を初めて食される方にも、食べ比べれば違いがわかる、その名も「味くらべ」。
帯色の謎が舌で解けそうな逸品です
できれば一度自分で味の違いを試してみるのが一番わかりやすいかと思います。
そうめんって何気ない贈り物ですけど、頂くと地味に、そして確実に嬉しいギフトなんですよね。
喉越しの良い美味しいそうめんは、暑い夏を乗り切る美味しいプレゼント♪
そんなお中元選びの参考にしていただけましたらなによりでございます。