1周忌に3回忌…と定期的に行われる法事ですが、いろいろと悩む事がありますよね。
我が家も今年は実家の父の13回忌の法要があるんです。
1周忌や3回忌は大きな節目の法要ですし、なんとなくマナーなどもわかるのですが…
13回忌の法要ともなれば、ご香典はいかほどお包みしたらいいのかしら?…
と悩んでしまいました。
そこで、今回はいろいろと調べてわかった「実家の両親の13回忌供養のお包みの金額」についてまとめてみました。
同じ様に法事で悩んでいらっしゃる方の参考になりましたら幸いでございます
目次
13回忌の両親の法要はきちんと供養してあげたい
両親の年忌法要はやはりきちんと供養をしてあげたいなぁと思いますよね。
でも、定期的に行う年忌法要って、改めて考えると良く知らない事もありませんか?
いわゆる「法事」と呼ばれるこれらの行事は、とても大切な行事ですので年忌法要を簡単に説明いたします。
年忌法要とは?…
年忌法要とは、仏教において「祥月命日(故人が亡くなった日と同月同日)」に行う年忌法要の事です。
一般的には次のように年回忌供養があります。
- 一周忌:亡くなってから満1年目の命日に行い、遺族、親族、故人と親しかった友人・知人が参列。
- 三回忌:満2年目の命日に行い遺族、親族、故人と親しかった友人・知人が参列。
- 七回忌:満6年目の命日に、遺族、親族のみの参列者が多く見られます。
- 十三回忌:満12年目の命日に、遺族、親しい親族のみで行われ規模が収縮されてきます。
- 十七回忌: 満16年目の命日に、遺族のみ、親しい親族のみで行われます。
地域や実家の風習から、十七回忌以降は省略されることもあります。
また、二十三回忌 、二十七回忌の命日にも遺族のみで行われる法要がありますが、これは省略されることもあります。
そして三十三回忌 満32年目の命日となります。
三十七回忌は、 お亡くなりになられて満36年の年になります。
また、50回忌供養が故人供養の最後の年回忌供養となります。
正式には、この50回忌供養で、弔い上げ(とむらいあげ)とよばれており最後の年回忌供養となっています。
この弔い上げとは、これからの年忌法要をしないで最終の法要とすることなんです。
つまり…最後の法要のことを言います。
最近では、33回忌供養にて、「弔い上げ(とむらいあげ)」とされることが一般的となっています。
この三十三回忌や五十回忌となると、直接に親族であっても故人を知る人も少ないのが現状です。
よって、一般的には、三十三回忌をもって「弔い上げ」とする事が多くなっているようです。
一般的にはこのようになっていますが、宗教や地域、風習、また昨今の子供の人数の減少に伴って、法事の仕方も多様化してきているようです。
また、一周忌法要を過ぎると年忌法要は◯◯回忌という名称に変わってくるんですね。
十三回忌のお香典はいくら包む?夫婦や家族で参加する場合について…
昨今では、十三回忌の頃には法要の規模が縮小されてきています。
地域によっては、身内だけ・遺族だけで供養をするケースも多くなってきているようです。
では、13回忌法要は子供として御香典の金額などの状況をまとめてみました。
十三回忌の法事・法要のお香典の一般的な考え方
十三回忌法要は満12年目の命日に行います。
しかし最近では参列される方の会社や学校などの事情を配慮して、法要は土・日に行われる場合が一般的になってきています。
命日が平日にあたる場合には 直前の土日 にされることが多いようです。
法事は、祥月命日の後で行ったら故人様に失礼になりますが、しかし、祥月命日の前だったら故人様には失礼にはならないそうです。
また、十三回忌は七回忌の次に行う大切な法要になります。
地域によって異なることもあるそうですが、法要のあと僧侶や参列者とともに会食をすることがあります。
でも、必ず会食は行わなくても失礼にはあたらないそうです。
気になるお香典の金額ですが…重要な十三回忌法要であることを踏まえたり、会食の有無でお香典の金額も異なっていました。
法事の香典で考慮することのポイント
まず気になる一般的なお香典の金額ですが…平均は、20000円~50000円ほどになっているんです。
でも、2万円と5万円では全然金額が違いますよね!
一体いくらなの?!と悩んでしまいますが…
こんな時には「会食」を考えた金額をお包みするのも良いと思います。
会食があるときにはその分を考慮して金額を増やすのもポイントです。
法要の後に集まった親族で会食がある場合、一般的に会食費が、一人当たり5000円くらいで設定されています。
会食があるときにはその分を考慮して金額を増やすことも失礼にならなくて良いかもしれません。
実家の両親の13回忌供養でしたらご主人・子供さんも参列されるケースが多いですし…
施主は、年回忌供養には結構な費用がいりますから配慮してあげるのも大切な事なんですね。
施主よりのお返しの品も準備されているのが一般的
また、法事の参列へのお礼として『お返しの品』などもあります。
施主は金額的に、3000円から5000円ほどのお品を準備してあることが一般的です。
この金額も香典の金額のお包みのポイントになってきますね。
13回忌の法要 考慮して考えたお香典の金額は?…
この事を踏まえて、私は実家の13回忌の供養のお香典を「1人1万円」にしました。
家族3人で行くので「3万円」をお包みする…という感じですね。
姉にも相談したところ、姉のところも夫婦2人で2万円包むとのことでした。
一般的な金額や相場ではありますが、不祝儀については地域の慣習や家によっても考え方の違いがありますので、心配な時は身近な親族に相談してみるのが一番かなと思います。
ただ、人はそれぞれの環境の中で生活をしています。
一番は、その時にできる無き両親への精いっぱいの感謝の気持ちを込めることができたら、それだけできっと両親も喜んでくれると思っています。
もし、お香典の金額でお悩みでしたらあまり考え過ぎないことも大切な事だと思います。
お香典のお包みの金額は一人一人違ってもいい。
そこに故人を思う気持ちがあればいいんだと思うんです。
13回忌の香典袋の書き方 薄墨や新札じゃなきゃダメ?
続いては、ご香典の封筒の書き方についてです。
香典の表書きは「御仏前」「御佛前」で墨の色は濃墨で書く
筆または筆ペンを使います。
通夜、葬式葬儀では薄墨(うすずみ)で書きますね。
しかし、四十九日の法要以降からは「濃墨(こずみ)」で書くと言われています。
私は、不祝儀の際はすべて薄墨で書くものと思っていたんですが…
薄墨で書く理由としては…
- あまりの悲しみで力が入らない
- 悲しみで墨が霞んでいる
- 急いで硯を擦ったことを示すため
・・・などの理由があるんですね。
これらの理由から、薄墨は亡くなったばかりの時に使用するものと考えられているんです。
そのため、予定が解っている13回忌では濃墨で文字を書くのが一般的です。
特に注意したいこと
また、封筒の表に書く「御仏前」や「御香典」などの文字ですが…
仏教の場合は13回忌の香典では「御仏前」や「御香典」、「御香料」などが使われています。
また、『御仏前』と似た言葉として『御霊前』があります。
似たような言葉ですが、実はこの言葉の意味には違いがあるんです!
私も以前間違って書いてしまいお仏壇に供えてしまったんですが…
このことで、お仏壇店を営んでいる姉から注意を受けました。
実姉曰く・・・
「仏教では人が亡くなると、肉体は滅んでも魂は霊となると信じられているの。
その霊は四十九日を過ぎると極楽浄土に旅立ち、成仏すると言われているんだよ…
だから、四十九日まではまだ「霊」だから「御霊前」でいいんだけど…
四十九日を過ぎてからの年回忌供養などでは、『御霊前』は表書きとして不適切な表現になってしまうのよ…。」
という事だったんです。
それからは間違って使わないようにしていますが、皆様もお気を付けくださいね。
香典は新札や旧札にこだわらないといけないの?…
また、気になるのが「お札の種類」です。
結婚式には新札を使わないと失礼になる…といいますが…
実は、逆に不祝儀事には新札を使わないんですね。
この件に関しては、「薄墨」と同じように、急な知らせで新札を用意できなかった…などの意味があります。
この事から、お香典には旧札を使用する風習があったんですね。
また、新札の場合はあえて使ったお札のように折り目をつけたりもしていたんです。
ただ、昨今は、特別にお札の新旧にこだわる必要は求めてはないそうです。
13回忌の香典はいくら包む?香典袋の書き方や新札じゃないとダメ?のさいごに
13回忌の法要についていろいろ調べるうちに、法事にまつわる色々な事がわかってきました。
実家での両親の法要にて兄弟や姉妹、親しい親戚の方たちと一緒に供養をさせてもらう機会って少ないと思います。
故人をしのんで思い出にふける機会でもありますよね。
マナーや一般的なしきたりももちろん大切ではありますが、まずはしっかりと法要に参加して、両親に思いをはせる事が一番の供養になるのかなぁと感じました。
思いっきり、特別な日に肩の力を抜いてご両親様の供養を笑顔で臨まれてください。