トマトにキュウリにオクラ…
ナスにカボチャにと夏には色とりどりの野菜がお店に並びますよね♪
カラフルな野菜たちを見ているとなんだか元気になって、夏バテも吹っ飛びそうですが…
ちょっと気になるのが夏野菜の保存方法です。
暑い夏って野菜が傷みやすいですし、冷蔵庫もいっぱいになりがちで、どの野菜をどのように保存すればいいのか悩んでしまいませんか?
今回はそんな夏野菜たちの保存の仕方について、どういう点に気を付けて保存すればいいのかや、傷みにくく長持ちする保存のコツ、冷凍方法についてご紹介します♪
目次
夏野菜を長持ちさせる方法!低温障害に気を付けよう!
夏は食べ物が特に傷みやすい季節ですし、夏野菜の保存については気を使いますよね。
仕事などで買い物に1週間に一度しか行けない方も多いですし、ご近所さんからもぎたての野菜をたくさんいただいたりもします。
それに、暑い夏はただでさえ冷蔵庫がパンパンになりがちで…
「なるべくなら新鮮で、痛みにくいような保存の仕方ってないのかしら?…」なんて、悩んだりされませんか?…
私は何も考えずに「涼しい場所で保管すれば大丈夫でしょ!」と、野菜室にビニール袋に入れたままでストックしていたんですが、これだと「低温障害」になってしまうんです。
夏野菜は温度が高めの地域で育っている
夏野菜って、産地が比較的暑い地域で栽培されているんですよね。
家庭菜園でも、トマトや、きゅうり、茄子、ピーマン、オクラ、南瓜の苗って、春の暖かい季節になりだしてから植え付けをされているかと思います。
(4月からは、夏野菜の苗などが良く並んでいますね。)
それから暑い夏に収穫されるのが一般的なので、寒い場所に弱いんですね。
温かい場所で育った野菜を急に温度が低い冷蔵庫に入れたとすると「寒い!!…」って感じるんだそうです。
特に注意したいのが、瓜の仲間のきゅうりや茄子。
茄子やきゅうりなどは、10℃くらいがボーダーラインのようで、10℃よりも低く温度を設定した野菜室に保存したら傷み方が早くなってしまうんですね。
皆様も、キュウリを冷蔵庫に入れていたら、それほど日がたっていないのに水っぽくなっていた…何て経験ありませんか?
それが『低温障害』なんですね。
おうちの野菜の保存庫の温度にもよりますが、夏場で冷蔵庫の温度を「強」などにしていると野菜室の温度も下がってしまうので、低温障害になりやすいんですね。
「夏野菜は極端な寒さに弱い」という事を知るだけでも、おいしく野菜を頂くポイントなんですね♪
どんな野菜でも水気は禁物!
さて、ストックするための大切なポイントがまだあります。
保存前には、洗って汚れを取ったりして、シッカリと水切りをしてから保存するのがベスト。
しかし、水滴のついたような状態で新聞紙などに巻いて保存してもは傷みが早くなるんです。
この濡れた状態では、『低温障害』を引き起こしてしまいます。
水滴が残っていないようにキッチンペーパーで優しく拭くことが大切な事なんですね。
水分を丁寧に吹き上げてから、野菜を新聞紙やキッチンペーパーで巻いてキッチン用のビニール袋に入れて保存するんです。
これで、冷蔵庫の冷風や冷機から野菜を護ることができるんですね。
また、乾燥も防げますから、シワシワにもなりにくい状態で保てます。
キュウリやピーマンの保存方法!長持ちさせるコツと冷凍方法も♪
全般的な「夏野菜の保存の方法」についてご紹介しましたが、新鮮さをキープしながら保存する方法も、野菜ごとに違ってきます。
続いては、主な夏野菜の保存の仕方を野菜の種類ごとに紹介させていただきます。
かぼちゃの保存の仕方は冷凍もOK
一年中、お店に並んでいるので。「えっ、南瓜って夏野菜なの?…」って思われるかもしれません。
しかし、かぼちゃは夏が旬の野菜で、夏のカボチャは甘みも強いんです♪
カットかぼちゃの場合は、買ってきたらすぐに種とわたを取り除くことがポイントです。
わたや、種には水分がシッカリ詰まっています。
その水分のわたや種をごっそりと綺麗に取り除くことでカビの発生や傷みを取り除くことができるんです。
わずかでも残っていたら、水分が残ってしまいますから傷みが早くなってしまいます。
わたと種を取り除き、良く中を洗ってザルに置いておきます。
キッチンペーパーで水分を綺麗に拭き上げてから、キッチン用のポリ袋に入れ野菜室で保存。
保存期間は、3~5日ほどです。
冷凍かぼちゃも売っていますが、自宅で簡単にカットしたかぼちゃを冷凍保存もお勧めです。
生のままで、サランラップに綺麗に並べて空気を入れないように包んでいくのがポイントです。
更に、フリーザーバッグの保存袋に入れると2週間ほどキープできます。
丸ごと保存する場合は、乾きすぎて腐ったりもしますから、新聞紙で包んで冷暗所で保存可能です。
ストックの状態が良かったら、冬至やハロウィーンのイベントまでキープできます。
トマトの保存方法!長持ち・冷凍するコツ
ビニールハウスで栽培されていたりしますから、年中見かけるトマト♪
しかし、家庭菜園でも定番のように、トマトは夏が旬の野菜です。
太陽に照らされて育ったミニトマトは、真っ赤で鈴なりに身を付けますね。
ヘタの周りが青いトマトは、夏の室温で熟させるのは新鮮さが無くなってしまいます。
キッチンペーパーなどでつぶさないように包んであげて、ヘタを下にして重なりを防ぎながらビニール袋で野菜室でストック。
乾燥の予防のためにビニール袋はしっかりと空気を抜いて輪ゴムなどで口を結びます。
1週間ほどでほどよい色合いがでてきます。
トマトが入っていたトマトケースに並べて保存したら平らかさが保てます。
また、色合いやひび割れが無いかを野菜室を開くたびにチェックできます。
熟していたトマトは、直ぐに野菜室での保存が適しています。
トマトのへた側を下にしてポリ袋に重ならないように並べ入れて冷蔵庫で保存。
生で食べきれない場合は冷凍保存をお勧めします。
綺麗に丸ごと洗い、ヘタをくり抜きキッチンペーパーで水分をふき取ります。
ヘタの周りを綺麗にしてフリザーバッグに並べてストック。
場所をとる場合は、キッチンペーパーなどを敷きながら水気がない状態で切ってから並べたら場所を取りません。
凍ったトマトはトマトを丸ごと使った煮込みものなどに最適です。
可愛いプチトマトは、ヘタの周りを綺麗に洗い十分に水分をキッチンペーパーなどでふき取り、フリーザーバッグなどに入れてストック。
使い方もカットトマト缶みたいに使えて便利ですよ♪
きゅうりの保存方法!長持ちさせ冷凍させるポイント
きゅうりもスーパーでは一年中陳列されていますが、夏が旬の代表的な野菜です。
水分がほとんどなんですが、キュウリの主となる栄養素はビタミンCが含まれているんです。
きゅうりは、比較的日持ちしない野菜ですから早めに食べたいのですが…
ご近所さんからの頂き物や、特売などで大量になってしまいがちです。
冷蔵庫で保存していても、食べきれずに保存期間が長くなってしまい傷み方が早いです。
そこで、新鮮さをキープしながらストックする方法があります。
きゅうりは買ってきた時ポリ袋に入れたままで野菜室に保存されがちですが…
これだと2・3日経った頃にはポリ袋に入れたきゅうりに水滴が付きしなっとしています。
水滴状態のきゅうりは、そこから傷みが生じてくるんです。
そこで、きゅうりはキッチンペーパーなどで包んだ上からポリ袋に入れるのがベストです。
また、横に寝かせたらきゅうりが重なり合って下の方のきゅうりは重しがかかって痛み方が早くなります。
そこで、おしりを下にして立てて保存した方が鮮度が1週間くらいは保てます。
また、キュウリは水分が多い野菜で冷凍には不向きないイメージですが、意外と冷凍してもおいしいんですよ♪
まず、少し厚めにスライスをし、それからきゅうりの量の1%程度のお塩で塩もみをして5分ほど置いておきます。
その後しなっとしてくるので、手で絞るようにして水分をしっかりと取り除きます。
そして、小分けしながらラップで空気を入れこまないように包んだ後にフリーザーバッグに入れれて冷凍保存をします。
自然解凍した後は、手でしっかりと水分を取れば、酢の物などに使えますよ♪
オクラの保存方法!長持ちさせておいしく食べるコツ
オクラも低温に弱い野菜の一つ。
買ってきたり、頂いたりしたら直ぐにキッチンペーパーなどに包んだほうが良いです。
直ぐに、鮮やかなグリーンの色が黒くなってきます。
感想にも弱いので、包んだらポリ袋に入れて野菜室で保存します。
冷蔵庫の野菜室へ。保存の目安は7~10日ほどです。
オクラのヘタの長さがある程度残っているなら、オクラが縦に入るビンやコップがあれば、少量の水を入れたビンにヘタを下にして入れます。
それから、底にオクラのヘタが浸るくらい水を張り、ヘタを下にして水につけます。
後は、フタやラップでビンの口をふさぎ、冷蔵庫の野菜室に入れておくだけなんです。
お水は1日おきに換えるほうが新鮮に保てます。
ナスの保存方法!日持ちさせて新鮮に食べるコツ
夏の旬の茄子はお料理になんでも使える万能素材です。
茄子は、乾燥した環境が大の苦手なんです。
ですので、後で使うからと思って冷蔵庫に入れないで置くと水分が蒸発してしなびてしまいます。
乾燥を防ぐには、ラップで1本、1本包んでから野菜室に保存すると新鮮さも違ってきます。
ただ、野菜室の温度はナスには少し低すぎる為、身が縮みやすいので3~4日程度で食べきるようにします。
食べきれそうにない時は、焼きナスなど火を通してから小分けしフリーザーバックで冷凍。
解凍してそのまま食べたりもできますが食感が違いますから炒めものなどには不向きです。
でも、味噌汁の具にするとか、煮込み料理には使えます。
また、茄子を切ってみたら黒い斑点のような種をよく見かけますよね。
これは、傷んでいるわけではありませんが、黒い種は鮮度が落ちている証なんです。
お料理した後の見た目も悪く、茄子の持つ独特な風味もしない感じになりますので、やはりなるべく早めにいただきたいですね。
ピーマンの保存方法!長持ちさせる保管の仕方
通年並んでいるピーマンですが、やはり美味しいのは旬の夏ですね。
カラフルなカラーピーマンもあり、使い勝手が豊富ですので美味しい時期にいただきたいですね。
ピーマンは「エチレンガス」を多く出す野菜の一つです。
ピーマンをまとめてポリ袋に入れて野菜室に入れてしまいがちなんですが…
この保存方法では、それぞれのピーマンがエチレンガスの影響のため腐りやすいんです。
ひと手間かけて、ひとつずつラップで包みポリ袋に入れて野菜室に保存したほうが長持ちします。
こうすることで、10日間~2週間程度は使えます。
使い切れない場合は、ヘタと種を取り除いて綺麗に洗って短冊切りなどにしておきます。
キッチンペーパーなどで水気をしっかり取ってから冷凍すると約1ヶ月程度は日持ちします。
キュウリやピーマンの保存方法!長持ちさせるコツや冷凍の仕方は?のさいごに
夏野菜の鮮度の良い野菜は、生のままで食べて、ポリポリ、カリカリ、シャキシャキした食感が美味しさを引き出してくれます。
また、生のままでの食材を使った料理は風味も旬ならではの贅沢感があります。
野菜が傷みやすい夏ですが、ひと手間かけて保存の工夫をすると長持ちもしますよ♪
夏ならではの夏野菜の十分な栄養分を取りながら、暑さを乗り切って行きたいものです。