お盆休みに義実家や実家に帰省するご家族はご両親と会うことを楽しみにしてあることでしょう。
また、義実家や、実家のお父さん、お母さんたちも心待ちにしてあることでしょう。
しかし、シニアの世代の両親にとっては、準備が大変な事もあります。
あたたかく迎えてくれる両親の気持ちには、実はいろいろな思いが含まれていたんです。
お盆にはどんな気持ちで息子や娘夫婦たちを迎えて下さってあるのか…
お互いのご両親の本音を知っておくことで、お互いに気持ちよく過ごす帰省中の過ごし方を紹介してまいります。
目次
意外と親の負担は、義実家も実家の場合も同じような悩みだった
お盆に帰省してくれることはお互いの両親にとっては、お孫さんに会えるので楽しみにしてあることでしょう。
しかし、迎える準備やお盆期間中の食事の準備が大変だと思っているご両親も実は多く見られます。
義実家、実家のお母さんたちが思っている本音を探ってみました。
帰ってくるのは嬉しいけれど、悩みが増えるんです…
お盆ともなれば家族で帰省するパターンが多いですね。
嫁や婿と言えば、義父母という間柄の関係になります。
- 実の娘がお婿さんと子供と一緒に帰省してくる…
- 実の息子がお嫁さんと子供と一緒に帰省してくる…
この2パターンがあるかと思います。
娘一家の場合は、お婿さんに気を使うこともあります。
また、息子一家の場合は、お嫁さんに気を使うこともあります。
いずれにしても、お互いの両親にとっては、お婿さん、お嫁さんを迎えることは同じ条件とも言えると思います。
娘一家の帰省を迎える親の本音…①
色んな家族形態がある中で決まったケースは無いと思いますが…
友人Aさんの毎年のお盆の過ごし方を伺ってみました。
「我が家は、娘一家が4人で帰省してくるの…
よく、娘さん一家がお帰りだからお互いが遠慮することも無くてあなたは楽できて羨ましい…など言われているの。
でも、娘だからといってなんでもかんでも娘が家事をやってくれる訳でもないの。
準備から食事、お出かけにともう大変なんだよね。
寝具は、夏だから案外と簡単に準備はできるけど…。
一番大変なのが食事の準備!
孫たちの分は娘から聞いて好きな食材を買い込んでいるの。
主人と2人での生活のパターンから一気に6人分の食事を作ることになるのね。
お婿さんや、孫たちに美味しいものを食べてほしいから気合いを入れて作っているけど。
足りなかったらと思い、つい大目に作ってしまうけれど余ってしまうの…
孫たちには、田舎の煮物なども食べてほしいと思っても好きじゃないみたいで残すのよ。
娘の家族だからと思っても、なんだかんだと作っても返って申し訳ない空気が漂ってしまう…
娘の家族だからと思って気合を入れても空振りすることもあるんだね。
でも、孫に会わせて喜んで貰うために帰省してくるだけでもありがたい事なんですよね。
帰る時は、飛行場まで送って行くんだけれど、また、おいでよ…って言いながら涙がでるの。
過ぎてしまえばあっという間で、もっと楽しい思い出を作ればよかったって思っている。
このことは、毎年同じようなことを言っているんだよ。
結婚して、お婿さんと孫たちまでいるのに早く子離れしなくてはいけないね…。
娘であってもある程度の線引きとか、距離感を持つことも円満の秘訣かもね。」
少し、寂しそうな感じでしたが、娘さんだからこそ、精一杯の愛情をかけてあげたいのが母親ですよね。
娘一家の帰省を迎える親の本音…②
Bさん
「我が家は、お婿さんと孫2人で4人で帰省してくるの…♪
でも、お婿さんは一日だけ泊まって自分の実家に帰るの。
お婿さんに実家に帰って貰って正直助かっているのよ。
その代わり、娘と孫たちは一週間滞在。
お婿さんは気さくな性格で、主人と一緒に飲むことを楽しみにしているの…♪
一晩の滞在だからと思って、大好きなおつまみをいくつか作って二人で食べて貰っている。
でも、主人もお酒は好きだから二人で夜遅くまで会話しながら楽しんでいる様子なんだ。
私は、バタバタとしているから娘に子供達をお風呂に入れて頂戴って叫んでいるんだよ。
お風呂に入っている間にスイカなどを切ったりして座っている暇なんてないんだよ。
夜遅くなってようやく片付けたら、明日は水族館とかにお出かけなんだよ。
お婿さんが自分の実家に帰るからお土産を渡して見送ってからお出かけなんだ。
今どきの子供って動きまわるから見守っているだけでもふうふうーと汗だく。
お出かけの日は、お昼ご飯はもちろんのこと外食にしている。
夜ご飯は、お寿司などの出前で済ましているんだ。
娘が一週間もいるから少しは楽できるかなって思うけれど返って大変なんだ。
娘は、自分の実家だからと思って同窓会だの、友人と会って食事してくるとか外出の予定を計画しているのね。
だから、娘は子どもたちは私たちに任せきっり…
これがまた大変!
食事の準備が毎日三食を作るのはさすがに疲れるのね。
だから、娘がいない時はお昼は孫たちを連れて外食に行くんだ。
普段は子育てで忙しいと思って、実家に帰ってきた時くらいはゆっくりとさせてあげたい親心もあるでしょう。
だから、あれして、これしてってアンマリ言えないのが現状なんだ。
あれこれとバタバタしている間にあっという間に一緒にいる時間も過ぎて帰っていくの…
見送る時は、あれもしてあげたかった、これもしてあげたかった…と、反省しきりなんだ。
でも、帰った後の片付けが大変。
シーツ洗ったり、大皿をしまったり、掃除をしたり…
60を過ぎたら体力も落ち込んで疲れてしまうのね。
でも、体力が回復してきたら寂しくなってきちゃった。
本当に、ワガママな母親だと思わない?
それに、孫たちが大きくなったらそうそう帰省もできなくなってくるのにもっと可愛がってあげたらよかったな…」
わかってはいるんですよね。
いつまでも孫たちとは会えないことを…
でも、長期滞在での滞在は娘であっても大変だった様子でした。
息子一家を迎える親の本音…
事例として息子一家を迎えるCさんの言葉です。
「我が家は、孫が3人とお嫁さんの5人家族で帰省してくるの…♪
お嫁さんにアンマリ気を使わせてはいけないと思っているけれど・・・
お嫁さんも、何かとお手伝いできることはさせて下さいって言って気を使ってくれるの。
だから、手土産も食事のおかずになるような地元名産の蒲鉾とかを持参してくるの。
嬉しいけれど、あんまり気を使って貰ったら私も疲れるから食事の後の片付けを頼んでいるの
洗ったら、乾燥機に入れてもらうだけでも助かっているから…♪
お昼ご飯は買い物のついでにおうどんとか外食で済ますようになっているから作らなくても良いのよ。
私は、息子に私の手料理を食べさせてあげたいのだけれど…
だから、晩御飯に品数を多く作ってしまうから、食べきれないのか残すのが残念な気持ちなんだ。
息子に言っても、無理しないでゆっくりとしたらいいんだよって他人事みたい。
まあ、お嫁さんも自分たちの洗濯やお掃除はやって貰っているからそれで良しと思っていの。
お盆の準備も我が家なりの風習を知ってほしいから、お嫁さん、孫たちと一緒に準備しているけれど案外と物珍しさもあってか楽しそうなんだよ。
私が、自分勝手にそう思っているだけかもしれないけれど…
それと、孫たちをあまり可愛がってやってもしつけとかが違うでしょう。
だから、息子に相談しながら孫たちとは接しているの。
これも可笑しな話しだと思うけれど後であれこれと問題になるケースもあるようだからね。」
お互いに気を使いすぎても返って楽しくないことなどを経験されての体験を活かした一例だと思いました。
息子には、自分の手料理を食べさせたいって言われた言葉が印象的でした。
息子一家を迎える親の本音
息子さんが長男なんですが離れて暮らすDさんの場合です。
「息子夫婦は、子供が2人だから4人で帰ってくるの…♪
我が家の帰省の過ごし方が少し変化してきたの。
私が還暦を過ぎたころからは近場の温泉で一泊の計画をしてくれているの。
まあ、このような一泊くらいの近場の温泉だったら疲れることも無いし、家の中でお嫁さんと一緒にいてもこっちの方も気を使うからと割り切っている。
孫たちとも長く接する時間が長いからもっと喜ばないといけないね。
温泉一泊の件もお嫁さんが考えて計画を立ててくれているんだよ…
なんだかんだ言っても、お嫁さんが息子が長男だからと気になっている様子がよくわかるの。
だから、私たち夫婦は恵まれていると思わないと可愛いお祖母さんにはなれないよね。
一緒に住んで居なくても長男のお嫁さんは何かと大変だよね。
私が経験しているから少しは嫁の立場を理解しているつもりなんだけれども…」
お嫁さんの思いやりに感謝しながらも、たまに帰省してくるからこそおもてなしをしてあげたい気持ちが伝わってきました。
義実家のお互いの両親が感じることの共通点
お盆の帰省は、息子さんのお嫁さん家族や、娘のお婿さん家族が一堂に会します。
互いの両親にとっては迎える準備やおもてなしは体力や、お金も結構使ってしまいます。
ご両親たちへの感謝の気持ちや労いの言葉なり行動があればご両親たちも嬉しいと思うのです。
お婿さん、お嫁さんにとっては、生活環境や価値観の違いもあります。
でも、お盆ならではの家族としての楽しみもあります。
ご先祖様をお迎えしたり、花火をあげたり、大きなスイカをみんなでいただく楽しみ方もあります。
そして、なんと言っても、お互い個性が違う人間なのですから考え方も違って当然だと思うのです。
お互いに過度な気を使われることは疲れてしまいます。
少しは、割り切る力を使っても良いと思います。
両親からすると、折角帰省してくれるから喜んで貰えるよう肩に力が入ってしまうこともあります。
その結果、キャパオーバーに陥り思うようにいかないで言わなくても良いことを口に出してしまうこともあります。
ご両親の本音を少しでも理解してあげるのも親孝行の表し方だと思います。
楽しい思い出をたくさん作って、実りのある帰省になったらいいですね。